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2008年08月19日(火) 08時29分

伝統守った松永=日本のメダル死守−レスリング男子〔五輪・レスリング〕時事通信

 北京五輪のレスリング男子フリースタイル55キロ級で松永共広(綜合警備保障)が決勝に進出、銀メダル以上を確定し、日本の連続メダルの伝統を守った。日本の男子は1952年ヘルシンキ大会以来、出場した五輪で前回アテネまで13大会続けてメダルを獲得しており、これは全競技を通じ最長。北京ではグレコローマンで笹本睦(綜合警備保障)らが2回戦までに敗退。残るはフリースタイルだけとなっていた。
 歴史が浅い女子では、早くから強化に取り組んだ日本が正式種目になったアテネ五輪から2大会連続で全4階級のメダルを獲得。男子は旧ソ連が崩壊、分裂して強豪国が分散した影響もあり、90年代から苦戦続きだ。
 84年ロサンゼルス五輪では富山英明(現日本代表監督)らで過去最高の9個を持ち帰ったが、その後は1大会のメダル獲得数が4、1、1、1、2と辛うじてつないだ状態。金は88年ソウル五輪を最後に途切れている。
 フリースタイル66キロ級の池松和彦(K—POWERS)は「これが日本のレスリングだというものを見せ、伝統を守るためにもメダルを狙いたい」。松永がその心意気を形にした。(北京時事)

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