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2008年08月16日(土) 00時00分

船の科学館プール 今月限り読売新聞

開業34年 施設老朽化 北島選手も3歳のころ遊んだ
楽しそうに水遊びをする利用客たち(品川区の船の科学館シーサイドプールで)

 お台場エリアの水遊びスポットとして知られる船の科学館シーサイドプール(品川区東八潮)が、今月31日で営業を終了することになった。北京五輪の競泳平泳ぎで連覇を果たした北島康介選手(25)が自著で、水の楽しさを知った場所と紹介するなど、都民に長く親しまれてきた。利用者からは閉鎖を惜しむ声が上がっている。(竹井陽平)

 シーサイドプールは1974年、船の科学館の開館と同時にオープン。一周約200メートル、幅約10メートルの楕円(だえん)形の流れるプールは当時としては珍しかった。毎シーズン7万〜10万人が訪れ、これまでの利用客は計約325万人に上る。

 しかし開業から34年が経過し、施設の老朽化が目立ってきたことなどから、遊泳場としての使用をやめることに。今後は、ボートやカヌーを使った体験教室などに活用する予定という。

 北島選手は3歳のころ、父の富士男さんに連れられて、このプールに遊びに来たことがある。今月出版された「北島康介の水が怖くなくなる魔法の本」(講談社)では、「朝からワクワク、お日様カンカン。…(中略)…水。キラキラしてキレイだった」と楽しかった思い出を振り返っている。

 残りの営業日もわずかとなり、照りつける太陽の下、長女の美花ちゃん(6)と遊びに来ていた中央区の主婦佐藤裕子さん(30)は「流れるプールに娘も大はしゃぎで、今月で閉まるのは本当に残念」と話していた。

 営業時間は午前10時〜午後5時。入場料は大人1800円、子供900円。問い合わせは(電)5500・1111。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20080816-OYT8T00104.htm