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2008年08月15日(金) 07時50分

県内で振り込め詐欺相次ぐ産経新聞

 和歌山県警が振り込め詐欺への警戒を呼びかける中、和歌山東署と御坊署に相次いで被害の届け出があった。

 和歌山東署の調べでは、和歌山市園部の女性パート従業員(53)が13日午後0時15分ごろ、自宅で社会保険事務所給付課の「イマダ」と名乗る男から「医療費の制度が変わり、5年前にさかのぼって還付金がある」と電話を受けた。

 男は給付課の「ササキ」に電話するよう言い、女性が告げられたフリーダイヤル番号に電話すると、ササキと名乗る男が近くのスーパーのATM(現金自動預払機)へ行くよう指示、携帯電話で操作法を伝えて2回にわたり計約60万円を振り込ませた。女性は振込み後に社会保険事務所などに相談し、だまされたことに気付いたという。

 また、御坊署に「オレオレ詐欺」の被害を届け出た日高郡内の農業の男性(77)方には、8日正午ごろ、長男をかたる男から「友達の会社がつぶれ借金ができた。今日中に200万円いる」と電話があった。男性は近くの金融機関に行き、利息などとして要求された約270万円を窓口で振り込んだ。

 男性方には、事前に男から「携帯電話を変えた」と電話があったという。男性は同日夜、長男からの電話で被害に気付いた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080815-00000029-san-l30