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2008年08月15日(金) 12時10分

<漫画同人誌>中国発「萌え」日本で展示直訴 コミケ参加も毎日新聞

 中国・清華大の学生らが14日、明治大の計画する漫画などサブカルチャーに関する図書館に「中国の漫画同人誌も常設展示してほしい」とプロジェクト関係者に要請した。中国の若者に日本製「動漫」(アニメと漫画)は人気で、昨年から同人誌即売会も盛んだ。学生は「日本からの一方通行ではなく、中国からも情報発信したい」と話す。

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 清華大は北京大と並ぶ中国の名門。来日したのは動漫研究サークル「次世代文化と娯楽協会」の学生で、アニメ上映会や同人誌制作などに取り組む。15日から東京で開かれる「コミックマーケット74」にも参加予定だ。

 この日、元会長で大学院生の于智為さん(26)ら3人が、図書館の設立計画にかかわっている明治大国際日本学部の森川嘉一郎准教授らに要請。于さんらは「中国の若者もアニメや漫画を愛していることを知ってほしい」と言う。

 森川准教授は「日本の漫画やアニメを下敷きにして、多様な価値観や若者文化が海外で生まれている。こうした国際的な文化交流が自然発生的に起こっていることをぜひ多くの人に見てもらいたい」と、要請を歓迎する考えを示している。

 学生の橋渡し役を務めた遠藤誉・筑波大名誉教授は「政治経済がどう動こうと、動漫という共通言語を持った日中の若者が、新しい世界を築いていくと思う」と話している。 【西脇真一】

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