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2008年08月13日(水) 09時33分

ストーカー…月亭可朝容疑者逮捕デイリースポーツ

 元交際相手の50歳代女性に復縁を迫るために繰り返し電話をかけたなどとして、大阪府警淀川署は12日、ストーカー規制法違反容疑で兵庫県西宮市の落語家・月亭可朝容疑者(70)=本名・鈴木傑=を逮捕した。調べでは、女性から交際を拒否されたことに腹を立て、ひわいな内容を含む電話や手紙を繰り返した疑い。「嘆きのボイン」(1969年)という自身のヒット曲もある可朝容疑者は「電話をしたり手紙を送ったことは間違いないが、犯罪行為にあたるとは思わなかった」と嘆いているという。
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 調べによると、可朝容疑者と女性は2001年9月ごろに女性が勤務していた飲食店で出会った。可朝が「サイン書いたるから、携帯番号教えてや」と持ちかけ、交際がスタートしたという。
 その後、約7年近く逢瀬(おうせ)を楽しんだが女性は今年7月に別れを切り出した。それでも可朝容疑者がしつこく交際を迫ったため、同月末に女性が同署に「自分は別れたいが、相手が別れてくれない。どうしたらいいのか」と相談。
 警察からのアドバイスを受け、8月2日に女性が電話で「これ以上、連絡してきたら警察に言います」と“最後通告”をした。可朝容疑者はそれにも懲りず、同4日に2回、5日に11回と計13回にも及ぶ電話をかけた。
 さらに、8月4日の消印で、女性が当時勤めていた職場に「真偽は分からないが、女性の男性関係などを記した」(警察関係者)手紙とハガキを1通ずつ送付。差出人の欄には可朝容疑者の本名が記されていたという。
 大ヒットした「嘆きのボイン」は可朝容疑者の作詞作曲で、「ボインは赤ちゃんが吸うためにあるんやで」などの衝撃的な歌詞が反響を呼んだ。女性の胸に大きな関心があると思われる同容疑者の手紙などの内容について捜査関係者は「電話も手紙も『ヨリを戻してほしい』ということ。その理由として、口にするのもはばかられるようなひわいな表現があった」と話した。
 可朝のマネジメントを担当するKAプロでは「犯罪の種類も卑劣だし、とにかく被害者の方に申し訳ない。何らかの厳しい処置を考えている」と話している。
 エロの要素を入れた漫談とカンカン帽で一世を風靡(ふうび)した可朝容疑者だが、相手を“カンカン”にしたのがシャレにならないオチを招いてしまったようだ。

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