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2008年08月13日(水) 19時22分

<イリジウム盗>非破壊検査の元社員に懲役3年求刑 千葉毎日新聞

 千葉県市原市の非破壊検査京葉営業所の保管庫から放射性同位元素「イリジウム192」が入った容器が盗まれた事件で、窃盗と放射線障害防止法違反(所持)などの罪に問われた横浜市中区石川町、元会社役員、磯智則被告(40)の初公判が13日、千葉地裁(樋上慎二裁判官)であった。磯被告は起訴事実を認め、公判は論告求刑まで進み、検察側は「会社への損害や社会的不安を与えた影響は計り知れない」として懲役3年を求刑、即日結審した。

 論告によると、磯被告は4月5日午前1時40分ごろ、営業所の保管庫に侵入、イリジウム192入りの容器1個(130万円相当)を盗み、文部科学相の許可なく所持した。容器は解体し、横浜市内の川や海に捨てた。

 被告人質問で磯被告は「別会社への出向命令を左遷と受け取り、会社への恨みを晴らすために盗んだ」と述べた。【斎藤有香】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080813-00000074-mai-soci