記事登録
2008年08月08日(金) 22時16分

<北京五輪>平成生まれ20人 最年少は15歳鶴見虹子選手毎日新聞

 【北京・長野宏美】64年東京、88年ソウルに次ぐアジアで3回目の北京五輪。日本選手339人のうち、ソウル後に生まれた平成世代20人が初めて五輪に挑む。最年少の体操、鶴見虹子選手(15)はバルセロナ五輪開催の92年生まれ。初々しい笑顔で「家族や先生への感謝の気持ちを忘れずに一生懸命演技したい」と誓った。

 東京五輪で、日本列島は五輪一色になった。開会式では7万人以上がスタンドを埋め、日本中が東洋の魔女や体操ニッポンの金メダルに沸き、柔道無差別級の敗北に沈黙した。

 平成に生まれた選手の多くは、そんな東京五輪の記憶がない世代を親に持つ。国を背負う悲壮感よりも、はつらつとした新時代のエネルギーを発しながら五輪の大舞台に立つ。

 新体操は団体に出場する6人全員が平成生まれ。主将の三沢樹知選手(18)は「私たちは全員が初めての五輪。とても緊張しているが、成功させる自信もある」と頼もしい。

 国際テニス連盟(ITF)から若手有望選手と評価され、推薦出場する錦織圭選手(18)は「子供のころからメダルを目指して戦うことが夢だった」と心躍らせる。卓球のエース、水谷隼選手(19)は「厳しいけれど目標は金メダル。卓球を通じて夢と感動を与えたい」と志が高い。

 旗手は04年アテネ五輪に最年少で出場した卓球の福原愛選手(19)。元号が平成に変わる2カ月前に生まれ、平成世代より少しだけお姉さんだ。開会式を前に「コーチは中国出身で、中国人の友達も多い。中国の知人らにアテネより成長した姿を見せたい」と話した。入場行進では髪を後ろで束ね、重そうな国旗を斜めに立てて緊張気味に歩いた。それでも時折笑みを浮かべ、度々振り返っては、後ろを気遣った。

【関連ニュース】
五輪柔道:谷は順調な仕上がり 早くも「実戦モード」
五輪柔道:けが人続出で苦心
五輪柔道:谷は1回戦でマツモトと対戦…組み合わせ決定
五輪卓球:福原が北京入り…知名度高く200人の報道陣
五輪柔道:ママでも金…谷も最終調整 日本代表が公開練習

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080808-00000149-mai-spo