記事登録
2008年08月08日(金) 22時21分

厳重警備、トラブルなく=記念撮影の武装警官も−「感激」と市民〔五輪・開会式〕時事通信

 【北京8日時事】8日、北京五輪の開会式が行われた国家体育場(愛称・鳥の巣)周辺では、道路沿いに武装警官が等間隔で並んで警戒に当たり、ものものしい雰囲気に包まれた。一方、安全検査通過後のエリア内では、携帯電話のカメラで記念撮影する武装警官の姿も見られた。
 鳥の巣から数百メートル離れた場所に金属探知機で手荷物を検査するゲートが設けられ、係員が入念にチェック。観客の入場に大きなトラブルは生じなかったようだ。
 ゲート外の道路では中央分離帯に人が集まり、鳥の巣の様子を見ようとしていた。
 安全エリア内の競技場近辺では、7日まで半袖だった武装警官が上着を着て「正装」。整列して周囲に目を光らせた。ただ、開会式が始まる前には携帯電話やデジタルカメラでお互いを撮影する一団もあり、緊迫感に欠ける一幕もあった。
 一方、五輪中のデモが許可されることになった北京市内の紫竹院公園。メディア担当責任者の女性は「きょうはデモはない。今後も、市の公安局からデモの通知は受けていない」と話した。
 開会式のテレビ中継を映すスクリーンが設けられた別の公園には、ほおに中国国旗のシールを張るなどした3000人以上(主催者)が詰め掛けた。五輪開幕の心境を尋ねると、若者は「激動(ジードン)」(感動している)と口をそろえた。
 北京化工大の学生張聞博さん(20)は「世界に中国のことを理解してもらういい機会だ」。会社員の許金泉さん(25)は「僕たちが開放的で、情熱的であることを伝えたい」と強調した。(了)

【関連ニュース】
〔最速フォト〕悠久の歴史、色鮮やかに—北京五輪開会式
〔写真特集〕北京五輪・テニス
〔写真特集〕北京五輪・卓球
〔写真特集〕北京五輪・女子サッカー
〔写真特集〕北京五輪・ソフトボール

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080808-00000229-jij-spo