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2008年08月08日(金) 13時01分

産地偽装:長ネギ、1万2310束流通 卸売業者に改善指示 /千葉毎日新聞

 県内で栽培された長ネギを特産の「柏市産」と偽って卸売りしていたとして、県は7日、農産物卸売業者「ファーマーズマーケット」(八街市八街は、広瀬泰輔社長)に対し、JAS法に基づき業務改善指示を出した。
 県安全農業推進課によると、同社は07年12月1日から08年4月14日までの間、取引先のスーパー1社に対し、商品ラベルに「千葉県柏市藤ケ屋産」と虚偽の表示をした長ネギを販売した。「藤ケ屋」は正しくは「藤ケ谷」で、存在しない産地名だった。
 長ネギは富里市などの県内の他地域産で、同社は県や千葉農政事務所の調査に対し、「柏市藤ケ谷産の長ネギは品質が良く、取引先から産地指定されたが、入荷できない場合があり表示を変えた」と説明している。
 卸売りされた偽装長ネギは、少なくとも1万2310束、約4062キロで、取引先スーパーの県北部の十数店舗で、3本約200円で販売されたという。
 同社は「担当者が不在でコメントできない」としている。【神足俊輔】

8月8日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080808-00000071-mailo-l12