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2008年08月06日(水) 12時03分

国内ブログは1985万サイト 1年で1.4倍にITmediaニュース

 矢野経済研究所が8月5日発表した、国内のブログ市場に関する調査によると、ブログポータルサービスを利用したブログの開設総数は、今年3月末時点で推計1985万サイトとなった。前年同月の1395万サイトから42.3%増えた。

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 Yahoo!ブログやlivedoor Blogなど19の主要ブログサービスに限定すると推計1806万5000サイト。前年同月の1234万5000サイトから46.3%増だった。

 ただ、「休眠状態のブログやスパムブログも相当数含まれている」と見られる上、「月1回以上更新しているアクティブブログ数は、ブログの総数ほど伸びていないため、ブログの総数に占めるアクティブブログの割合は、下落傾向にある」という。

 ブログサービスの市場規模は拡大傾向が続く。07年度のブログポータルサービスの売上高の合計は46億3000万円で、前年度の27億4000万円から69%増えた。ブログ記事数やページビュー、ユニークユーザー数の増加に伴って広告単価が上昇したほか、広告の掲載場所や方法の工夫が進んだのが要因と見られる。

 ブログポータルサービスの売上高の合計予測は、今年度が63億5000万円、来年度が79億5000万円、2010年度が91億5000万円。昨年度以降、携帯からのブログ更新・閲覧が急速に増加しているといい、今後は「携帯向けの新たな課金制度や広告収入が拡大していく」と見ている。

 ブログ市場拡大のための課題はスパムブログへの対策。スパムブログはサーバ負荷の増大や、負荷増大に伴うサービスの不安定さなどを招く原因になるため、スパムブログの排除が必要不可欠になるという。「スパムブログの完全な排除は非常に困難なものとされているが、可能な限り対応していくことが、市場の発展に欠かせない」としている。

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