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2008年08月06日(水) 19時05分

中央路側帯に咲く“ど根性ひまわり”オーマイニュース

 高松市のメインストリートである中央通り(国道30号線)をサンポート高松から高松空港方面へ南進中のドライブ中、中央分離帯のグリーンベルトに向日葵(ひまわり)が1本だけ咲いているのを見かけました。

 古くから楠(くすのき)が植えられている中で、どうして、ひまわりが咲いているのだろう。不思議に思った記者は車を減速しつつ、眺めながらの通過となりました。そして、帰宅するやいなや、自転車で改めて現地へと出かけました。

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 中央通りと、東は屋島から、西は坂出方面を結ぶ市道(通称、瀬戸大橋通り)が交差する寿町交差点からすぐ北の所に咲いています。楠並木に囲まれて、茎の背丈は実測で95センチ、花びらが東へと屋島を拝んでいる格好です。

 四国地方整備局の香川河川国道事務所の作業員が除草中に見つけたそうです。8年前には、その土に菌が混じって毒キノコが何本もの生えたことがあります。今回のひまわりのように、だれもがおなじみの花は初めてのこと。

 整備局の作業以外、人為的に考えられるのは、

1. ドライバーが窓からごみとともに捨てた
2. 月に一度、中央通り界隈のオフィスで働く人たちが参加しての清掃作業

 1. はまず考えられません。2. も整備局の作業の補完です。管理者とその関係者以外の人がグリーンベルトに入る唯一の作業といえますが、ここまで風流で心根の優しい人がいるとは考えられません。

 あと考えられるのは学校行事でよくするという、種を巻きつけた風船を飛ばしたうちの1つが高松まで飛んできたのではないかとも思いましたが、その証拠も全くありません。一体、誰がしたのでしょうか。

 日中は時々、鳥のさえずりが聞こえ、夕方になればムクドリが群れをなして飛んできます。

 周辺の生物に精通した方は、「おそらく鳥が運んできたのかもしれません」と話していました。整備局も手付かずに成長の様子を見守るべく、現状のままにしています。

 記者も日々、ウォーキングで必ずグリーンベルトを注視しています。日が経つにつれて花びらは少ししおれかけているようです。

 それでも晴天の炎天下、咲いているシーンは時に“ど根性”のように映ります。ドライバー諸姉諸兄はもちろん、歩行者も遠方から注目しています。

(記者:笠井 隆宏)

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