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2008年08月04日(月) 15時40分

WSJ-マクドナルド、コスト増で1ドルバーガーの変更試みるダウ・ジョーンズ

イリノイ州オークブルック(ウォール・ストリート・ジャーナル)米ファストフード大手のマクドナルド(NYSE:MCD)は、来年までに「ドルメニュー」を変更する計画で、それに向けて人気の1ドルダブルチーズバーガーの一部変更やサンドイッチの値上げなどを試みている。

マクドナルド米国事業社長のドン・トンプソン氏はインタビューで、1ドルダブルチーズバーガーをより低コストで作る方法を試してきたと述べた。一部レストランでは「チーズ入りダブルバーガー」の名で、チーズを2枚でなく1枚で売るところや、チーズなしのダブルハンバーガーを出しているところもある。また一部の店舗では、従来のダブルチーズバーガーを1.09−1.19ドルの価格で提供している。

同社はさらに、同社メニューの中間層である1.30−2ドルの価格帯の商品拡充を検討している。トンプソン氏は「顧客がこのような経済で厳しい状況に直面していることを、われわれは認識している」と述べた。

2003年に始まったドルメニューは、米国内1万4000店舗で売り上げのけん引役となり、同社が個人消費の鈍化を乗り切るのに役立ってきた。しかし最近、同メニューは収益性の低い顧客をあまりにも多く呼び込む結果につながっている、とフランチャイズ店から不満の声があがっている。

8つの商品からなる同メニューの最大の問題は、支えとなってきたダブルチーズバーガーをどうするかだ。乳製品の価格高騰でチーズのコストが押し上げられ、さらに牛肉価格も今年値上がりするために同社はさらなる圧力を受けると予想している。トンプソン氏は、マクドナルドが同メニューからダブルチーズバーガーを外しても、何らかの形で1ドルバーガーを存続させる考えを示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080804-00000023-dwj-biz