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2008年08月04日(月) 12時00分

“エレベーター解説書”著者にその魅力を聞いてきた!R25

毎日何気なく乗っている“エレベーター”。そんなエレベーター(以下EV)の解説書『エレベスト』(戎光祥出版)が6月に発売された。早速読んでみると、ワイヤレスからジャバラ付きの古いものまで様々なEVの写真や解説がズラリ。こんなにいろんなEVがあるなんて!ということで、著者の梅田カズヒコさんに最近のEV事情を伺いました。

「高層ビルの増加につれて、EVの需要も高まっています。とくに日本製のものは性能が高く、世界中で使用されているんです。例えば、台湾の超高層ビル“台北101”のEVも日本製ですが、その上昇速度は時速60kmと世界一。また、速さだけでなく安定感も抜群です。例えば横浜ランドマークタワーにある日本最速のEVは、床に500円玉を縦に置いて昇っても倒れませんでした。そのくらい揺れが少ないんですよ」

日本のEV技術、恐るべし。早速私も、そんなすごいEVを見に行かなきゃ! でも、素人はまずどこを見ればいいの?

「ハイテクEVだけでなく、僕たちが普段使っているものでも楽しめるポイントはあります。普通のマンションやビルの量産型EVは、デザインが同じであることが多いんですが“天井”だけは作られた時代や場所によってデザインが全く違ったり、意外にこだわりがあるので、まず天井をチェックしましょう!また、メーカーによってボタンの形が違うので、いろんな形を見比べるのも面白いですよ。身近なものでも、改めてよく見ると発見があるんです」

意外と奥が深いんですね。それにしても、EVの未来は今後どうなるの?“台北101”を開発した東芝エレベータの広報室に伺ったところ、磁気を用いてレールから搭乗部を浮かせることで摩擦を無くし、揺れを最小限に抑えたEVを開発中とのこと。またNASAでは、人工衛星から地上にケーブルを垂らして宇宙まで昇れる“宇宙EV”を開発中、なんて話も! 小さいころ想像したような夢のEVに乗れる日もそう遠くないかも!?
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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