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2008年08月04日(月) 12時03分

<北京五輪>関連グッズが大人気…記念金貨や偽物も毎日新聞

 【北京・長野宏美、中本泰代】北京五輪関連グッズが大人気だ。中には87万元(約1305万円)の記念金貨3枚セットも。一方、マスコットの偽物を2元(約30円)で売る業者も登場。真夏の北京はグッズ商戦も熱い。

 北京市の繁華街・王府井(ワンフーチン)にある工芸品デパートでは、1階が五輪関連グッズ売り場になっている。午前10時の開店前から行列ができる日もある。

 開幕1週間前の1日は、国家体育場(愛称・鳥の巣)のデザインに「開幕式」の文字が入ったバッジを求めて約200人が並んだ。1個35元(約825円)。限定70個が売り切れ、次の入荷は未定という。中国で「八」の数字は縁起がいいとされ、「開幕まであと8日」と書かれたバッジも品切れになった。

 鳥の巣の純金模型は2万3000元(約34万5000円)。メーン会場が描かれた金貨3枚セットはさらに高額で87万元だが、29個が完売したという。店員の李文超さん(24)は「すべて人気があって何がお勧めとは言えない。全部1番です」と話す。現在は約7割が中国人客で、その半分が北京市民という。

 市内の無職、楊玉時さん(66)は車に飾る五星紅旗やハンカチなどを購入。「五輪のおかげで交通網がすごく便利になった。自分も大会を支えるため買い物をした」と語った。

 五輪グッズの偽物もさっそく登場。観光地の天安門や故宮博物院周辺では、5人組のマスコット「福娃(フーワー)」(幸福な子供たち)の携帯ストラップなど偽造品を手にした売人が盛んに声をかける。

 中年女性がストラップセットを手に「10元(約150円)」と近寄ってきた。「半額で」と答えると商談成立。女性は「警察が来るから早く」とせかし、代金を受け取ると素早く背を向けた。別の中年男性が2元(約30円)で売っていたストラップセットの福娃は緑色の顔で、明らかに偽物と分かる。いずれも商品に福娃の文字や五輪マークはなかった。

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