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2008年08月03日(日) 23時18分

エスカレーター停止し逆走 東京ビッグサイト、10人軽傷中国新聞

 三日午前十時ごろ、東京都江東区有明三ノ二一ノ一、東京国際展示場(東京ビッグサイト)西ホールで、一階から四階に向かう上りエスカレーターが突然停止し逆走した。乗っていた人の一部が転倒するなどし、うち十人が病院に運ばれた。男性(31)が右足首を切る二週間のけが、九人が打撲などの軽傷を負った。

 負傷者は十—五十代の男性八人と女性二人で、エスカレーターの段差に脚をぶつけるなどした。警視庁東京湾岸署は、安全管理に問題がなかったか関係者から事情を聴いている。

 事故機は日本オーチス・エレベータ(東京)製。同社のエスカレーターでは五月にも名古屋市営地下鉄の駅で急停止、十一人が軽傷を負う同様の事故が起きている。

 西ホールでは、アニメの主人公などをかたどったフィギュアを展示、販売する「ワンダーフェスティバル」が開かれていた。事故後、エスカレーターは運行停止。フェスティバルは続行した。

 調べなどによると、エスカレーターは一九九六年四月に稼働。一階から四階の高さ約十六メートルを傾斜三〇度で直接結んでいる。午前十時の開場と同時に約百二十人が警備員の先導で二列になってエスカレーターに乗り、先頭が三階ぐらいまで達した際に急停止し逆走。逆走に気付いたスタッフが、非常停止ボタンを押した。

 オーチス社が保守点検しており、直近の点検は七月二十九日だったが異常はなかったという。

 五月の名古屋市営地下鉄桜通線久屋大通駅の事故では、上りエスカレーターが急停止した後に約十メートル逆走した。ボルト破断が原因とみられる。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200808030353.html