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2008年07月31日(木) 12時00分

電化製品の数だけ増え続ける“ACアダプター”、どうにかならない?R25

みなさんの自宅、あるいはお部屋に“ACアダプター”って何個ありますか?

ケータイはもちろんのこと、ノートパソコンにデジカメ、iPod、携帯ゲーム機…その他モロモロの電子デバイスの電源、あるいは充電器として付属するACアダプターは、どんどん増え続ける一方。しかも、ひとつのACアダプターが他のコンセントの口までふさいじゃったりして。

この増え続けるACアダプターをどうにかする方法ってないですか?

「ACアダプターの形状が他のコンセント口を塞ぐのであれば、数センチだけ延長する電源コードをオススメします。コンセントの口数が足りなければ、OAタップなどで増やすしかありません。ただ、タコ足配線をしすぎると火災の原因にもなりますので、各コンセントを電源ON/OFFできるOAタップで、こまめに電源OFFにした方がよいでしょう」とお話しいただいたのは、電子部品専門店・マルツパーツ館秋葉原2号店の三田浩司さん。

わりかし地味な解決策でしたが(すみませんっ!)、しかしなぜACアダプターって機器1台につき、専用品が必要なのでしょう。統一規格にできないもの?

「そもそも電子機器によって必要とされる電圧と電流が異なるので完全に統一するのは難しいんです。ただ、それ以前に、専用アダプター以外を使って起こった故障や火災だと、メーカー側としても責任が取れないという事情が大きいと思いますね」

そういうことですか。ならば電子機器にACアダプターを内蔵してくれていてもいいと思いますけど。しないのはなぜ?

「それにはまずACアダプターの役割の説明から。コンセントから流れてくる電気は“交流電流(Alternating Current)”です。一方、ほとんどの電気製品は“直流電流(Direct Current)”を使うものばかり。そのままでは動かないので、交流電流を直流電流に変換するのがACアダプターの役目です。テレビやビデオ、いろいろな電化製品にもACアダプターこそ付属してしませんが、同じ役割を果たす電源部が本体に内蔵されているんですよ」

あら、そうだったんですね。

「でも、モバイル機器などできる限り小さく軽くしたいものは、電気の変換機を外に出した方が良いし、開発コストも安く済みます。あるいは、電源が内蔵できるサイズの機器でも、デザイン性を考慮したり、電源から出る熱やノイズを避けるために、ACアダプターをあえて用意する場合もあります」

なるほどなるほど。ACアダプターを外付けしてもらうおかげで、モバイル機器的には有利なことが多い、と。

それにしても、ACアダプターを劇的に整理する術を編み出せたら特許モンだと思うんですが…いかがでしょうか、みなさん。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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