記事登録
2008年07月31日(木) 15時51分

プチ整形で注文殺到、ボツリヌス菌毒素入り薬の無許可販売摘発読売新聞

 警視庁は31日、ボツリヌス菌毒素が入った薬を無許可で販売したとして、東京都板橋区の医薬品輸入販売会社「FORCLINIC(フォークリニック)」社長の金大鉉容疑者(40)(同区小豆沢)ら韓国人2人を薬事法違反(無許可販売など)の疑いで書類送検したと発表した。

 ボツリヌス菌毒素は、神経を一時的にまひさせて筋肉を弛緩(しかん)させる作用があり、ごく微量を注射してしわを薄くする療法が美容整形に使われているが、米国では副作用による死亡例も報告されている。

 同社は国内では未承認の薬を香港などから大量に輸入。美容整形外科を中心に昨年2月からの約1年間で全国約180か所に販売、約1億7000万円を売り上げたとみられる。

 発表によると、金容疑者らは昨年4〜8月、厚生労働省の許可がないまま、都内などの美容クリニック3か所に「ボトックス」などボツリヌス菌毒素入りの薬9本を計約28万円で販売した疑い。同社には「プチ整形」の広まりとともに注文が殺到。シリコンや美容機器なども販売していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080731-00000042-yom-soci