群馬県警太田署は３１日、女子高生（１６）の体を触ったとして、強制わいせつ容疑で私立桐生第一高校２年で野球部に所属する男子生徒（１６）＝同県太田市＝を逮捕した。野球部は全国高校野球選手権大会（８月２日開幕・甲子園球場）への出場が決定しているが、青柳正志部長（５３）から３１日午後、大阪市内で事情説明を受けた日本高校野球連盟は、さらに学校当局へ調査を要請し、連盟の持ち回り審議委員会と８月１日の全国理事会に諮った上で同校への最終的な処置を決めることにした。
報告を受けた高野連は、事件に関与したのは逮捕された部員１人で、部活動とは直接関係のない時間帯、場所で行われ、「直ちに対外試合を差し止める必要はないとみられる」との見解を示した。
調べでは、生徒は７月２２日午後９時ごろ、太田市の路上で、帰宅途中の女子高生に背後から近づき、口を手でふさぎ服の上から体を触った疑い。
現場付近では７月、同じような被害が数件発生。警戒中の署員が３０日深夜、現場をうろついていた生徒を見つけ任意同行。事情を聴いたところ、容疑を認めたという。生徒は「性的欲求を満たすためだった」と供述、同署は余罪を調べる。
２２日には、インターネットサイトへの書き込みをめぐり、同校の１年男子生徒（１５）が顔や頭を殴られ死亡する事件があり、元同級生の無職少年（１５）が傷害致死容疑で逮捕されている。
◆私立桐生第一高校 １９０１年に桐生裁縫専門女学館として開校。８９年から現在の校名になった。野球部は８５年の創部でこれまでに選抜大会に３度、夏の全国選手権に８度出場。９９年夏には群馬県勢としては初めてとなる全国制覇を達成している。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080731-OHT1T00226.htm