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2008年07月31日(木) 00時09分

年間3100円目減り 厚生年金記録入力ミスで中国新聞

 厚生年金のコンピューター記録と、原本に当たる紙台帳を照合するサンプル調査で1・4%、二百七十七件のデータ不一致が見つかった問題で、社会保険庁は三十日、このうち五件を抽出して調べた結果、年金額が年間三千百—二百円少なくなっていたことを明らかにした。

 データ不一致は入力ミスなどが原因とみられ、全体では五百六十万件に相当するが、社保庁はこれまで影響額を明らかにしていなかった。今後、調査が進めば、目減り額がもっと大きいケースが出てきそうだ。

 五件のうち二件は、紙台帳の記録に比べ加入期間が一カ月短く入力されており、それぞれ年金額が本来よりも三千百円と三千円少なくなっていた。

 約三カ月間の加入記録が全く入力されていなかった一件では、二千百円減の影響。「八万六千円」と記載されていた標準報酬月額(給与水準)が三カ月にわたり「八万円」と誤入力されていた一件は、二百円減の影響だった。残る一件は現段階では年金額がどう変動するかは断定できないという。

 社保庁はこれらの記録の持ち主には個別に連絡し、記録回復の手続きを促す方針。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200807310109.html