記事登録
2008年07月31日(木) 08時02分

ネット銀装い1300万詐取 「フィッシング」男を逮捕産経新聞

 金融機関を装ったサイトを作り、顧客に暗証番号を入力させる「フィッシング」と呼ばれる方法で、インターネット銀行の口座から現金をだまし取ったとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと王子署は、不正アクセス禁止法違反などの疑いで、松山市束本、無職、藤田浩史容疑者(23)を逮捕した。

 警視庁によると、ネット銀行の口座から現金をだまし取るフィッシング詐欺の摘発は全国初。

 調べによると、藤田容疑者はネット銀行の「イーバンク銀行」から「重要なお知らせです。下記のURLをクリックしてください」という偽メールを不特定多数に送信。相手を偽の銀行サイトに誘導して入力させたIDとパスワードを使い、昨年12月、横浜市の女性(31)の口座から39万円をだまし取った疑い。

 今年3月には同様の手口で、東京都杉並区の男性(37)のゆうちょ銀行の口座からも119万円をだまし取った疑い。

 藤田容疑者は昨年10月から今年4月までの間に、イーバンク銀行とゆうちょ銀行などの計21の口座から約1300万円をだまし取ったとみられている。

 藤田容疑者は「中学時代からネットが好きで、ネット犯罪に興味があった。楽して金を稼げるネット詐欺をやろうと思った」などと供述している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080731-00000078-san-soci