記事登録
2008年07月31日(木) 17時44分

巡視船みずほで航海した!オーマイニュース

 2008年7月27日、第四管区名古屋海上保安部所属の巡視船みずほ(PLH21、5300トン、ヘリコプター搭載船)の体験航海が、海上保安制度創設60周年を記念して、開かれた。

ほかの写真をみる

 今回の体験航海では、一般公募で4808名(第四管区海上保安本部発表)の応募があり、抽選でそのなかから1200名が、選ばれた。

 午前9時20分に名古屋港水族館南側縁地護岸を出発。徐々にみずほが速度をあげるなか、ひだかぜCL140が、みずほの右側を猛烈な勢いで、追い抜いていった。

 その後1時間を少し過ぎたころであったか、消防船のしようりゆうFL02と、しらいとFM04の放水を見学した。

 テロ対策訓練のアトラクションでは、巡視艇しらゆりCL241が、どくろのマークをつけて不審船役となり、それをヘリコプター1機と、きぬかぜ CL28、みやかぜCL15、いせゆきPC216の3隻の巡視艇が、サイレンを鳴らしながら追尾。

 最後は、銃撃戦のすえに白旗を掲げて降参した不審船に接舷したみやかぜから海上保安官が不審船に乗り込んで、テロリストたちを捕まえて終わった。そのあと、みずほ搭載のヘリコプターを使った要救助者のつりあげを見学し、名古屋港への帰路についた。

 漁船と衝突事故を起こした海上自衛隊イージス艦あたごの事件は、まだ記憶に新しい。帰りはみずほの船橋が一般公開されていたこともあり、「航行する船の多い名古屋港で、入港・接岸の作業を行う船橋は、どんな雰囲気だろうか?」と興味をいだき、見学に行った。

 「速度10.9ノット!」「前方の貨物船との距離6分!」(そのような会話のあと、しばらくたってから)「面舵(おもかじ)10度!」「右45度から小型船が……、プレジャーボートです」「右45度?」「よこよけ4度!」など、周囲を注意深く監視しながら、こまめに指示をだし、操船をしていた。

 特に入港30分前は、操船に細心の注意を必要とするからか、「見学者は後ろに下がって下さい」との指示があった。

 わずか3時間ほどの体験航海であったが、実際に海上保安官の仕事を目の当たりにして、その仕事の一端を知ることができ、大変有意義であった。

(記者:小島 敏広)

【関連記事】
小島 敏広さんの他の記事を読む
【関連キーワード】
巡視船

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080731-00000008-omn-soci