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2008年07月31日(木) 11時21分

竹島問題で相次ぐ日韓交流の中断オーマイニュース

 竹島問題の再燃をきっかけに日韓交流の中断・延期が相次いでいる。地元、広島でも例外ではない。

 地元紙の報道によると、韓国青少年連盟の広島県訪問団は、8月20日までの間に14グループ1197人が訪問予定だった。しかし、そのうち、4グループ405人が中止した。さらに、韓国・水原市は子供10人が広島県福山市を訪問し、同市を流れる芦田川の水質調査などをする予定だったが、これも延期を伝えた。

 このように、日韓間では歴史絡みの外交問題が発生する度に、韓国側から交流事業の中断・延期を通告するという事態が繰り返されている。

 このように、地方自治体や民間レベルの交流にまで国家間の問題が影響するというのは、日韓交流の限界を示している。今までのように、単に日本側が交流や国際理解に努めればいいというものではなく、韓国側もそれ相応の責任や忍耐力を持つべきだろう。

 ところで先日、用事があって広島・宮島に渡る機会があった。その際、宮島行きのフェリーで韓国人の10数人ほど観光客の団体を目撃した。ほとんどがおじさんおばさんたちだった。韓国人の先生の話を聞くと、今、韓国では広島や松山道後温泉の観光がちょっとしたブームらしい。理由は韓国では航空会社が安い値段で瀬戸内海観光を売り出しているとのことだ。

 一方では、ナショナリズムに訴えて子供たちの日韓交流中断、一方では日本観光を楽しむ大人たち、このような相反する現実を見ると、「いったい、あの騒ぎは何なんだろう」と思ってしまうのである。

(記者:長迫 厚樹)

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