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2008年07月31日(木) 11時24分

オフ会と相性のよい鍋オーマイニュース

 江東区は両国国技館のある墨田区に接していることもあり、相撲と関係するものも多い。ちゃんこ料理屋「時津浪」(江東区大島)も、そのひとつである。

 記者はSNSサイトのオフ会で、この店を利用した。このオフ会は江東区在住者を中心とした飲み会で、2年前から江東区内のいろいろな店で開催されているものである。時津浪は記者には初めてであったが、オフ会では何度も利用しているなじみの店で、参加者からは店に関するうん蓄をいろいろと聞かせてもらった。

 時津浪は1970年開店という歴史ある店である。ちゃんこ鍋は、鴨(かも)と鳥もつの2種類である。相撲では「手をつく」ことは敗北を意味するため、伝統的なちゃんこ鍋では牛や豚などの四足動物の肉を使用しない。この伝統を堅守する時津浪では現在でも鳥肉を提供する。

 スープの味付けは味噌(みそ)、そっぷ(醤油)、塩の3種類ある。2種類の具材と3種類の味付けを掛け合わせた合計6通りの鍋から選ぶことになる。

 オフ会では鴨(塩)と鳥もつ(そっぷ)の2種類の鍋を注文した。点火前の鍋は具が山盛りになっている状態である。30分弱で煮立っていき、肉の旨味(うまみ)と野菜の甘みが混ざった濃厚な鍋料理になる。2つの鍋の好みは分かれるところだが、記者は鴨(塩)が、さっぱりしていて気に入った。両方食べる時は鴨(塩)を食べ、その後に濃い味の鳥もつ(そっぷ)を食べると良い。

  1人3900円で食べ放題・飲み放題(一部飲料を除く)というリーズナブルな料金であったが、最初の鍋(4人前2個)だけでも十分な量で、2人前を追加した程度であった。店としては何杯も食べられる訳ではないことを計算して食べ放題としているかもしれない。いずれにしても3900円で満腹になれるのだから安いと言える。

 カウンター席、お座敷、宴会席があり、オフ会では座敷席を利用した。参加者10人弱のオフ会であったが、テーブル席の店では2つのテーブルに別れてしまい、特定の人とばかり話すことになりがちである。しかし今回はひとつにまとまった座敷席であり、全員で話題を共有でき、話は盛り上がった。一人ひとりの料理が出されるのではなく、皆で同じものをつつく鍋料理はオフ会にマッチしていると感じられた。

(記者:林田 力)

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