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2008年07月31日(木) 20時03分

<北京五輪>横断幕は禁止 日本人観戦客に「安全の手引き」毎日新聞

 【北京・浦松丈二】「頑張れ日本」の横断幕の競技場への持ち込みは禁止−−。北京の日本大使館は31日、北京五輪の日本人観戦客向けの「安全の手引き」を発表した。大使館は旅行会社などを通じて手引き4万5000部を配布し、日本人がテロやトラブルに巻き込まれないよう注意を呼び掛けていく。

 手引きによると、観戦時に政治・民族・宗教的な旗や横断幕を広げることは禁じられており、日本大使館は「旭日旗」など過去の歴史を想起させる旗もトラブルを引き起こす可能性があるとして自重を求めている。大使館が中国側に確認したところ、競技場内では「頑張れ日本」「頑張れ中国」などすべての横断幕が禁止される。

 個別競技ではサッカーや野球の日中、日韓戦に大使館員を派遣して中国側との連絡にあたるほか、女子マラソンの街頭応援では安全のため、スタートから約35キロの地点(北京市海淀区知春路)に約400人分の日本人専用区域が設けられる。

 テロについてはショッピングモールや地下鉄、バスなどの公共交通機関、競技場外の選手団などが狙われる可能性があるとして、公共交通機関をできるだけ避けるよう呼び掛けた。

 さらに中国では五輪を前に外国人への取り締まりが厳しくなっており、大使館によると在留邦人3人がパスポート不携帯や派出所への住居登録を怠ったとして国外退去を命じられた。

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