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2008年07月31日(木) 19時32分

<北京五輪>当局、期間中に大気汚染深刻なら交通規制を強化毎日新聞

 【北京・藤野智成】中国の環境保護総局は31日までに、北京五輪とパラリンピックの期間中に北京市内の大気汚染が深刻になった場合、車両交通量をさらに規制するなどの追加措置を決めた。

 北京市内では7月20日から一般車両のナンバープレートの末尾が偶数か奇数かによって、1日置きで走行を規制している。発表によると、48時間以内に大気中の粒子状物質などが基準値を超えると判断した際には、ナンバーの末尾と日付の末尾が同じ数字の車両も走行規制対象にする。この場合、理論上は一般車両の交通量が合計60%減になる。

 さらに北京市を取り囲む天津市、河北省石家荘市、唐山市などの都市でも、終日または昼間等を対象としたナンバーによる通行規制を実施。北京市内で操業休止または減産措置を実施する工場も、現在の化学工場などに加え機械電気、家具製造工場を追加する。操業規制の対象地域も周辺都市に拡大させる。

 北京市内の大気について同市環境保護局幹部が29日の会見で「(20日からの規制開始で、大気中の)汚染レベルが20ポイントも下がった」と発表していた。

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