広島市中区新天地にある「堀川町原爆慰霊碑」が倒され、一部が破損していたことが分かった。管理する町内会の「堀川町本通会」は31日にも広島東署に被害届を出す。
中央通りの歩道にある慰霊碑は、地域で被爆死した185人を悼むために1958年に建立。碑文を刻んだ直方体の石(高さ85センチ)を台座に据え、さらに石の上にブロンズ像が載っている。25日午前1時ごろ、ブロンズ像と石が横転しているのを通行人が見つけた。広島東署の調べでは碑文のある側の石の表面が縦15センチ、横13センチにわたって欠けた。サラリーマン風の酔った複数の男が上に乗って遊んでいたとの目撃情報があり、引っ張るなどするうちに台座から外れて、滑り落ちたとみている。
【写真説明】正面の石の一部が破損した慰霊碑。何者かが横転させたが、今は起こしている