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2008年07月30日(水) 19時18分

なぜ彼らは「韓国起源説」を主張するのだろう?オーマイニュース

 中学校の新学習指導要領の解説書における竹島の記載をめぐり、宮崎県でも7月17日、美郷(みさと)町南郷区に対し、姉妹都市を結ぶ韓国・扶餘(ぷよ)郡から、今回の竹島問題で国民の感情が激化しているので受け入れは難しいとの連絡が届き、「青少年韓日親善交流事業」の実施が延期となった。

 また、宮崎市にも7月24日、姉妹都市である韓国の報恩郡から、「本年度の交流事業は留保する」との連絡が入った。これを受けて宮崎市は交流事業の中止を決めた。

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 夏休みを利用して、日韓の交流事業を楽しみにしていた子供たちにとっては残念なことになってしまった。そもそも、政府レベルでの「領有権の問題」と市民レベルでの「交流事業」とは別のもののような気がする。とはいえ、訪問する子供たちの安全を確保する点では、延期・中止はやむを得ないだろう。

 そこで、素朴な疑問。韓国人っていったい何を考えているのだろうか。

 これまでの韓国人による数々の主張を振り返ってみると、「何でそういうことになるの?」と思いたくなることが多い(マスコミ報道を通して見えてくる韓国や韓国人の様子から、すべての韓国人が悪いとは思えないのだが)。

 その最たるものが「韓国起源説」である。日本文化のあらゆるものは、実は韓国が起源だと、何でもかんでもこじつけてしまう馬鹿なことは、そろそろ終わりにしてほしい。この韓国起源説が、韓国人を分かりにくくしているもののひとつではないかと考える。

 私が小学校の3年からやっている「剣道」も韓国が起源らしい。ばかばかしい話である。確かに、韓国剣道(コムド)は韓国のものだろうが、その起源となっている剣法は、宮崎県日南市の鵜戸(うど)神宮が発祥の地とされている。

 1351年に奥州相馬で生まれた相馬四郎義元は、日本最初の剣豪と言われている。10歳から18歳まで諸国を行脚し、鵜戸神宮の岩屋にこもり、夢の中で剣術の妙を得たと言われ、「念流」を生み出したとされる。

 また、鵜戸神宮は、「陰流」発祥の聖地ともされている。室町・戦国時代の兵法家であった伊勢国の愛洲久忠(あいす・ひさただ)は、幼少期より天才的な剣才として、その名は伊勢に知れ渡っていた。全国各地で武者修行を重ね、1488年に九州日向国の鵜戸神宮にたどり着いた。ここの岩屋の神殿にこもり、剣法の奥義を悟るべく願をかけ、21日目の早朝に剣の奥義を悟ったとされる。

 一方、コムドの歴史は、1620年代の兵学書である『武備志』に、日本の陰流から考案された「朝鮮勢法」なるものが書かれているが、中国・唐代の中国式長剣術ではないかとの説もあり、定かではない。その後、時は流れ、日本統治下および戦後に日本式の「剣道」が韓国に伝わり定着していった。これが「コムド(韓国剣道)」であり、コムドが剣道の起源であるという史実としての根拠は、どこにもないのである。

 しかし、コムドも剣道も同じ武道である。武道を愛する者として、その大本となった「剣法」を生み出した先人に対して、敬意を払う必要があるのではないだろうか。その武道を愛する韓国人までもが、「剣道は韓国が発祥の地だ!」と発言しているから手に負えない。

 剣道が韓国に普及定着した経緯から、日本に反発する気持ちも分かるが、600年以上も続く剣法の歴史に比べれば、韓国の主張合戦はちっぽけなものである。

 日本が偉いということを言いたいのではない。どこの国が発祥の地であっても、それを生み出した先人に対して敬意を払わない韓国の態度に怒っているのだ。

 ご存じのように、韓国起源説は、剣道だけではない。柔道、侍、日本刀、居合道、合気道、相撲、茶道、万葉集、和歌、折り紙、歌舞伎、おかず……。

 根拠のない「韓国起源説」によって、逆に自分たちの立場を悪くしていることに気づいてほしい。そして、これらの文化を生み出した先人たちを馬鹿にするなと、言いたい。

(記者:大谷 憲史)

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