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2008年07月29日(火) 00時42分

ナイフで6人切り付け 34歳女「他人を道連れに」スポーツ報知

 28日午後7時半ごろ、神奈川県平塚市のJR平塚駅の東口改札付近で、女がナイフを振り回しながら通行人7人を次々と切りつけた。女はその場で通行人に取り押さえられ、平塚署が傷害の現行犯で逮捕した。

 同県茅ケ崎市浜竹のパート従業員桜井久枝容疑者(34)で、平塚署の調べに、父親とのトラブルを挙げた上で「死のうという気持ちがあり、他人を道連れにしたいと思った。(駅近くで)人とぶつかり、走って駅へ向かい、人を切りつけた」と供述しているという。

 平塚署や消防によると、被害者の7人は、平塚市と同県茅ケ崎市、東京都品川区などの18—56歳の男性。6人が背中やひじ、胸などに2週間程度の軽傷を負い、5人が病院に搬送された。1人は服を切られたが、けがはなかった。

 調べでは、桜井容疑者は駅北側から階段を駆け上がる途中に、自宅にあった刃渡り3、4センチの十徳ナイフ(アーミーナイフ)で通行人を切りつけ、さらに改札前のコンコースを叫びながら走り回り、帰宅客などを相次いで襲ったという。

 桜井容疑者を取り押さえた早稲田大3年の伊藤清貴さん(21)=平塚市=によると、改札を出た直後、桜井容疑者が小走りで向かってきたので、地面に押さえつけた。

 現場にいた男性(24)によると、桜井容疑者は黄緑っぽいシャツにズボン姿。取り押さえられた際は落ち着いていたという。約10人の警察官が署に連行した。

 現場は当時、帰宅客などで混雑し、一時騒然とした。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080728-OHT1T00312.htm