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2008年07月29日(火) 14時32分

証券会社サイト利用時間がピーク比4割減、株式市場低迷に連動Impress Watch


 ネットレイティングスは29日、2008年6月度の国内におけるインターネット利用動向調査の結果を発表した。それによると、低迷する株式市場を反映して、主要証券会社が運営するオンライントレードサイトの総利用時間が今年に入り低水準で推移し、ピーク比で4割減となったことがわかった。

 2008年6月におけるオンライントレードサイトの総利用時間は約6.2億分。株価の順調な推移を受けて過去最高を記録した2006年1月の約10.6億分から約40%減少した。ネットレイティングスでは、「オンライントレードサイトの利用時間は株価指数との相関が高く、株価の上昇局面では増加、逆に下降局面では減少している傾向がみられる」と分析している。

 個別のサイト利用時間では、利用者数が唯一100万人を超えたSBI証券(旧SBIイー・トレード証券)が約2.1億分でトップ。2位の大和証券(約7942億分)を2倍以上引き離した。このほか、最近の外国為替証拠金(FX)取引の流行を反映して、FX専門会社の外為どっとコム(約6665億分)が3位、老舗のひまわり証券(約2007億分)が10位にランクインしている。

 ネットレイティングス代表取締役社長の萩原雅之氏は今回のインターネット利用動向調査について、「市場の動きとサイト利用量が連動し、インターネット利用状況が市場動向を反映した指標となっていることを示したわかりやすい事例。一方、金融商品取引とインターネットの親和性の高さは、昨今のFX取引の認知度向上によるFX専門サイトの数や訪問者数の増加としても表れている」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080729-00000011-imp-sci