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2008年07月29日(火) 12時09分

携帯電話詐取グループ逮捕 振り込め詐欺に使用も産経新聞

 偽造住民票などを使って携帯電話をだまし取ったとして、警視庁少年事件課は詐欺などの疑いで女子高校生4人を含むグループ12人を逮捕した。これまでに1500台の携帯をだまし取り、そのうち2台は振り込め詐欺に使われていた。

 逮捕されたのは、住所不定、無職、小沢一雅容疑者(35)ら12人。小沢容疑者らは3月30日、東京都渋谷区の携帯電話販売店で、偽造した健康保険証と住民票を使い、女子高校生(17)を他人になりすませ、携帯電話2台をだまし取るなどした疑い。

 小沢容疑者らは昨秋ごろから、東京都文京区大塚のマンションに少女らを集め、偽造した住民票や印鑑などを渡し、携帯を月賦で契約。契約者情報が入ったICカードを約1万3000円、携帯本体を約2万7000円で転売していた。今年4月、東京都葛飾区の携帯電話販売店が「偽の証明書で携帯を買おうとしている女性がいる」と通報し、発覚した。

 だまし取った携帯は、4月に起きた振り込め詐欺事件で使われ、東京都青梅市の男性(75)と横浜市の主婦(55)が計約280万円をだまし取られた。

 小沢容疑者はこれまでに約1700万円の利益を得ていたとみられるが、「私の知らないところで振り込め詐欺に使われている可能性は否定できない」などと供述し、自身の振り込め詐欺事件への関与は否認している。女子高校生らは1台の契約につき約5000円の報酬をもらっており、「小遣い稼ぎだった」などと供述している。

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