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2008年07月29日(火) 21時35分

<痴漢訴訟>最高裁が弁論開催決定 1、2審の判断見直しへ毎日新聞

 電車内で痴漢をしたとして逮捕された後、不起訴となった東京都国立市の沖田光男さん(66)が、被害を訴えた女性などに1135万円余の賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(津野修裁判長)は29日、双方の主張を聞く弁論を9月29日に開くことを決めた。沖田さんの痴漢行為を認め、女性に対する請求を棄却した1、2審の結論が見直される見通しとなった。

 小法廷は29日、逮捕や拘置の違法性を訴えた都と国への賠償請求については、上告を退ける決定を出し、沖田さんの敗訴が確定した。

 沖田さんは99年9月、JR中央線の電車内で当時大学生の女性に下半身を押しつけたとして、都迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕されたが、嫌疑不十分で不起訴となった。沖田さんは一貫して「携帯電話で話していた女性を注意しただけ」と痴漢行為を否定。身長差から女性の言う被害個所に押しつけることは不可能と訴えた。しかし、1、2審はともに女性の証言に信用性を認め、沖田さんの主張を退けていた。【北村和巳】

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