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2008年07月29日(火) 12時57分

<詐欺>携帯1500台だまし取った12人逮捕 警視庁毎日新聞

 偽造した住民票などを使い携帯電話約1500台をだまし取ったとして、警視庁少年事件課などは29日、いずれも住所不定、無職の小沢一雅(35)、原明(60)の両容疑者や、女子高生4人を含む計12人を詐欺容疑などで逮捕したと発表した。詐取した携帯電話はインターネットオークションなどで転売され、一部は振り込め詐欺事件に使用されていた。背後に大がかりな振り込め詐欺グループが関与しているとみて調べる。

 調べでは、小沢容疑者らは3月30日午後0時20分ごろ、東京都渋谷区道玄坂2の携帯電話販売店で、偽造した他人名義の住民票を使って携帯2台(計8万円相当)を購入した疑い。

 小沢容疑者らは昨年8月以降、口コミなどで集めた都立高の女子生徒(17)らを「買い子」として雇い、偽造した住民票を渡して、販売店で携帯電話を買わせていた。詐取した携帯電話は約1500台(計約6000万円相当)に上るとみられる。

 携帯電話本体やSIMカード(ICチップ)は「買い取り屋」と呼ばれる業者などに1万3000〜2万7000円で転売された後、ネットオークションでさらに転売されていたという。生徒らは報酬として1台あたり5000円を受け取っていた。【武内亮】

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