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2008年07月29日(火) 16時25分

死刑場の図面、不開示は適法 東京高裁産経新聞

 大阪拘置所(大阪市)にある死刑場の図面を情報公開で開示しないのは違法として、弁護士が国側の不開示処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。稲田龍樹裁判長は、不開示は正当とした1審東京地裁判決を支持、弁護士の控訴を棄却した。

 稲田裁判長は「図面には出入り口の位置や壁の厚さなどが詳細に記載されており、公開されれば死刑場襲撃の確度を高める恐れがある」などと述べ、開示によって秩序維持に支障が出るとの国側の判断は正当だとした。

 弁護士は「死刑囚は直前に執行を告知されるので、死刑場を襲撃して、死刑囚を逃すようなことはあり得ない」などと主張していた。

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