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2008年07月28日(月) 12時47分

ラウル流のキューバ革命は無料の「性転換手術」からCOURRiER Japon + hitomedia

キューバのラウル・カストロ政権がこれまでにとった最も革新的な改革。それは、「性転換手術」を可能にしたことだ。
手術は、準備が整い次第、年内から可能になる見通しだ。ベルギーの医師から指導を受けたキューバ人医師チームによって行われる。手術費用は、キューバの他の医療処置同様、無料だという。
この改革の立て役者は、キューバ性教育センター所長のマリエラ・カストロ・エスピン。ラウルの娘である。彼女は04年から、この改革を実現すべく、各方面に働きかけてきた。
キューバ・トランスセクシャル支援委員会によると、同組織に相談に訪れ、性同一性障害と診断された人は27人。そのうち現在19人が性転換手術を希望しているという。また、27人のうち大半が白人で、半数以上が首都ハバナに暮らす30代だ。高校を出ている者は、わずか5人。前出の所長、マリエラ・カストロによると、性同一性障害者の多くが、周囲の無理解のために早い段階で学業を諦めるのだという。
前出の性教育センターはいま、家族法を改正して、同性愛カップルにも異性カップル同様の権利を保障し、事実上の同性婚を認めるよう働きかけている。

エル・ムンド(スペイン)より

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080728-00000000-cou-int