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2008年07月27日(日) 18時51分

<北京五輪>選手村で開村式、劉翔ら中国の選手団が入村式毎日新聞

 【北京・堤浩一郎】8月8日に開幕する北京五輪の選手村で27日、開村式が行われた。大会組織委員会の劉淇会長から陳至立村長(組織委副会長)へ鍵が渡されるセレモニーの後、地元・中国の選手団による入村式が開催された。

 中国選手団の539選手のうち、この日の入村式には04年アテネ五輪の陸上男子百十メートル障害で金メダルの劉翔や、米プロバスケットボール(NBA)で活躍する姚明ら約300人が参加。陳村長は「開催国の選手として、他国の選手の模範になることを望むとともに、良い成績を収めることを期待している」と激励した。

 また、この日午後には競泳日本代表チームが北京に入り、男子平泳ぎで2大会連続の2冠に挑む北島康介(日本コカ・コーラ)らが、北京の選手村には日本選手団の一番乗りで入村した。その後、競泳勢の半数以上が競技会場の国家水泳センターで練習し、北島は「いいプールで、飛び込み台の感触もいい。『生半可な記録では勝てないぞ』と感じた」と話した。

 競泳代表は29日から韓国・済州島に向かい、大会直前の調整練習を行う。

 ○…北京入りした競泳日本代表が北京国際空港内を移動中、大けがにつながりかねないハプニングがあった。

 下りの電動スロープに乗っていた女子自由形の上田春佳(東京SC)の荷物が荷台から崩れ落ちたため、スロープの降り口付近で立ち往生。同じように大量の荷物を運ぶ、後続の選手が次々と迫り、荷物の間に挟まれかけた。

 女子平泳ぎの種田恵(JSS長岡)らがスロープの手すりを飛び越えて避難するうちに、関係者らが上田の荷物を急いで取り除き、最悪の事態は避けられた。幸いにけが人はなく、上田らはホッとした表情でバスに乗り込んだ。

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