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2008年07月27日(日) 08時01分

テレ朝とTBSが「被害者写真」別人使用…八王子無差別殺傷事件スポーツ報知

 東京都八王子市の駅ビルで起きた無差別殺傷事件でTBSとテレビ朝日が被害者として報じた顔写真が別人のものだったことが分かり、両局は26日夕のニュース番組で謝罪した。両局の広報担当者は「記者が取材で集合写真を入手したが、確認作業が不十分なまま放送してしまった」と説明している。

 TBSとテレ朝は殺害された中央大4年・斉木愛(まな)さん(22)の大学生活の集合写真から、別の学生を斉木さんと勘違いし顔写真として抜き出した。TBSは24、25日の2日間、テレ朝は23、24、25日の3日間にわたって数回、別人の顔写真を放送したという。番組を視聴した関係者から、25日の夕方から26日にかけて指摘を受け、問題が発覚した。写真が同一のものだったかについては、両局とも「それは分からない」としている。

 22日の事件発生直後は斉木さんの中学時代の写真を放送していたが、より現在に近い時期の写真を入手し、オンエアする過程で取り違えが起きたという。TBSは事件の続報を伝えた後、キャスターが「関係者の方々におわびし訂正します」とコメント。テレ朝もアナウンサーが「関係する方々、視聴者に深くおわびし、訂正します」と謝罪した。両局の担当者は、既に斉木さんの家族ら関係者に陳謝し、原因の解明を急いでいる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080727-00000060-sph-soci