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2008年07月26日(土) 00時07分

<たばこ>高校生に売った男送検 タスポ導入後売り上げ減り毎日新聞

 大阪府警淀川署は25日、高校生と知りながらたばこを売ったとして、大阪市淀川区のたばこ店経営の男(82)を未成年者喫煙禁止法違反容疑で大阪地検に書類送検した。男はたばこ自動販売機用の成人識別ICカード「タスポ」の導入後、売り上げが3割減り、「売り上げを上げるため、子どもと分かっていても売った」と供述しているという。

 調べでは、男は3日午前11時すぎ、制服姿で来店した府内の私立高校2年の男子生徒(16)に、たばこ1箱を販売した疑い。同署員が見ていた約1時間で、男は中学2、3年生の男女6人(13、14歳)に次々と販売したという。

 店の売り上げは、今年5月まで月平均250万円だったが、タスポ導入後の6月は170万円に落ちていた。同店でたばこを買えるといううわさが広がり、市外から買いに来る生徒もいたという。近くの中学教諭の通報などで発覚した。【田中博子】

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