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2008年07月26日(土) 10時00分

【トレンド】【ブレイク寸前】ネクストブレイク女優の本命!石橋杏奈が映画『きみの友だち』で初主演nikkei TRENDYnet

 「第31回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを獲得した石橋杏奈。16歳の現役高校生の彼女は、雑誌『セブンティーン』(集英社)の専属モデルでもある。2007年赤い羽根共同募金のポスターで見せた透明感のある姿もとても印象的だ。今後が期待される彼女に映画初主演作『きみの友だち』の話題を中心に話を聞いた。

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 2006年の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で応募総数3万8224人の中からグランプリを獲得したのが石橋杏奈だ。

 ドラマ『ROOKIES』(TBS)にレギュラー出演し、7月26日(土)公開の『きみの友だち』で映画初主演を果たす。16歳の石橋が演じたのは主人公・和泉恵美の14歳から20歳まで。未だ経験したことのない大人の役までを好演してみせた。今後女優としての活躍を予感させる演技力の片りんを見せている。

 今後も、ヒットしたケータイ小説『赤い糸』のドラマと映画に出演が決定。同じキャスト、スタッフでドラマと映画を同時制作し、2008年12月に公開予定。共演者も南沢奈央や溝端淳平、岡本玲と若手人気タレントとあって話題性も十分だ。

 芸能事務所が主催するコンテストに出場し、結果を残すことは女優やタレントとしてブレイクする近道だ。オスカープロモーションが主催する「全日本国民的美少女コンテスト」で1997年に上戸彩が審査員特別賞を受賞。ホリプロ主催「ホリプロタレントスカウトキャラバン」では、2000年に綾瀬はるかが審査員特別賞、2002年には石原さとみがグランプリを獲得。コンテスト経験者の彼女たちが女優としてテレビに映画に活躍しているのは承知の通り。石橋がネクストブレイク女優として前進するか注目だ。

「グランプリを受賞したときは“まさかっ!”って思いましたね(笑)」

 タレントスカウトキャラバンは自分で応募したんです。小さいころからドラマが好きで、その影響で女優に憧れてたので。「絶対にグランプリは取れないだろう」ってダメもとでの応募でした。自信なんかこれっぽっちもなかったのでまさか自分がグランプリを受賞できるとは思わなかったです。

 今はその憧れだったことをしているんだなと思うと不思議な半面、努力していかなきゃいけないところが分かってきました。わたし、緊張するとセリフを淡々と喋っちゃうクセがあるんです。もっとのびのびと自然体で演じることができたらなって思います。事務所の先輩の綾瀬はるかさんはとっても表情豊かに演技しますよね。ドラマ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ)の全身で“干物女”を表現している演技がとっても好きで、目標としている女優さんです。

 最近、ドラマや映画の撮影をこなすことで“淡々と喋るクセ”がなおってきた気がしてるんですけどね(笑)

 石橋杏奈は『きみの友だち』で主人公・和泉恵美の中学時代と、子供たちにフリースクールで絵を教えている20歳の先生役を演じた。生徒たちから“もこちゃん先生”と呼ばれている恵美は自分が撮影した雲の写真を生徒たちの卒業時に1枚ずつプレゼントしていた。親友の由香(北浦愛)とよく二人で見ていたもこもこ雲は恵美と由香の永遠に消えることのない友情の象徴なのだ

「気付けないことに気付く恵美の才能に嫉妬しますね」

 病院のシーンで、すごく好きなセリフがあるんです。

 「空の表情は雲が決める。雲って雨も降らすし太陽の光も遮る、くせ者なんだよ」ってセリフ。

 わたし、雲をそんな風に思ったことないです。だから自分の言ったセリフにハッとさせられて…「ああ、ほんとそうだなー」って(笑)。普段、なかなか気付けないことに気付く才能が恵美にはあるんですよ。

 山梨でのオールロケだったんですけど、やっぱり東京とは空気が違うぞって思いました。現場は共演者の人とも仲良くてアットホームな雰囲気でしたね。

 共演者の吉高由里子ちゃんが「梅こんぶ茶が美味しい」ってずっと言ってて、初めて飲んでみたんですよ。そしたらほんとに美味しくて!今はわたしも梅こんぶ茶にはまってます。

 この映画は全体的に見て決してトーンの明るい内容ではない。しかし、最後まで見終えたあと、心の中をほんのりと温かくさせるなにかがある。その秘密とはなんだろう。原作者の重松清も実際に見て、「3年前に書いた作品にまた新たなエネルギーが吹き込まれた」と思いを語っている

「辛いことがあっても友だちがいれば笑って過ごせます」

 映画って本当に時間をかけて作っていくんですね。一つひとつのシーンをとてもじっくりと撮影していく。撮影終えてから編集して完成までにまた時間をかけるじゃないですか?贅沢ですよね。一つひとつ丁寧に創っている制作さんたちの気持ちも映像に出ていると思います。

 実際、撮影しているときはこの撮影の1カットがつながっていって1本の映画になるというのが想像できなかったんですよ。でも編集が終わって完成した作品を観たら「わー、編集の力ってすごい。自分じゃないみたい」って思いました(笑)。

 この映画のテーマはタイトルに現れている通り“友情”です。辛いことがあっても友だちに相談したり笑ったりすることで乗り越えていける。前向きなメッセージが観てくれた皆さんに届くといいです。

 今回の初主演作は、感情をグッと抑えるといった難しい役柄だったように思う。撮影当初は「緊張で何をやっているのかわからない状態」が続いたそう。しかし、役を演じるにつれ「思ったことを素直に言えない恵美とわたしは似ている」と自分と役に近いものに感じ感情移入できたと話す。彼女が次回作で見せる新たな演技も楽しみに待ちたい。

(文/中山洋平=日経トレンディネット)



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