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2008年07月26日(土) 10時00分

【トレンド】目玉は3Dハイビジョン! 銀座の 「ソニー水族館」で気分は沖縄nikkei TRENDYnet

 2008年7月21日、銀座・数寄屋橋交差点にあるソニービル1階屋外に、今年もまた夏恒例の「ソニー水族館」が現れた——。

【詳細画像または表】

 1966年に始まり、今年で41回目を迎えるイベント「41st Sony Aquarium 2008—ハイビジョン沖縄美ら海水族館—」。ひときわ目を引く、縦1.5×幅5×奥行き1.8m、総水量14トンの巨大水槽「ソニーアクアリウム」は過去最大の大きさ。実は13年ぶりに新しく製作したのだという。

 伊豆の海から運んできた天然海水で満たされた水槽の中を、沖縄美ら海水族館で飼育された熱帯魚や、沖縄付近を泳ぐ魚など約40種類・約700匹が悠々と泳ぎ回る。梅雨明け、うだる暑さの中、行き交う人々はそこで足を止め、つかの間の涼を得る。これから8月31日までの間、銀座界隈で働く人たちや多くの買い物客、夏休みの親子連れなどを楽しませてくれることだろう。

気分はまさに飼育員、水中3Dのリアルな映像

 “Sony Aquarium”はソニービルの全館イベント、見所は屋外の水槽以外にもある。

 今回の目玉は、8階コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)で上映される、沖縄美ら海水族館「黒潮の海」大水槽のハイビジョンによる立体映像「3Dソニーアクアリウム」だ。昨年は水槽の外からの映像だったが、今年は水槽内に潜っての水中撮影が特徴。ということで、実際に同水族館に行っても“見られない”、まさに飼育スタッフ以外体験できなかった世界をリアルに目の当たりにできる。

 撮影はソニーの業務用ハイビジョンカメラ“CineAlta“を2台使い、水中撮影できるようハウジングに収めて行われた。映像はHDデジタルVTRフォーマットのHDCAM-SRで記録・編集した1920×1080フルHDムービー。それを、200インチ(幅4694×高さ2570mm)の“ブルーオーシャン”スクリーンに映し出す。同スクリーンの前面には厚さ3cmの透明なアクリル板が据え付けられており、これにより鮮やかな色彩や引き締まった黒が再現できるという。

 3Dは偏光(Passive Stereo)方式を採用。先ほどの2台のカメラを使って左右別に撮影し、上映時にプロジェクターのレンズ前に、左右90度ずらした偏光フィルターを取り付けて映写する。観客はホールの入り口で配られる偏光メガネをかけて楽しむ。放映時間は約8分間。午前11時から15分おきに上映される。これを見たらもう沖縄に行く必要はない? と思い気や、魚と戯れる幻想的な体験に、むしろ実際の水族館に足を運びたくなるだろう。

子供も大満足!大人は癒しの場としても……

 ほかにも、子供たちが楽しめる展示がいくつか用意されている。

 1階の「バーチャルウミガメ水族館」では、パソコンを使ってクイズ形式でウミガメの生態が学べる。また、自分でデザインしたウミガメを正面のモニターに映し出された“バーチャル水族館”の中に放流でき、5日後、成長した姿を自宅のパソコンから確認できるという。

 その上階にあるのは「美ら海のふしぎをしろう!〜探検 魚っちんぐ〜」。美ら海のトンネルをくぐると、あなたは“ウミガメ”になる。その中では水中を撮影したハイビジョン映像が流れており、沖縄の海に生息する生き物の様子が学べる。

 さらに上の階に行くと、沖縄美ら海水族館の幅35m、奥行き27m、深さ10mという巨大水槽「黒潮の海」で撮影したハイビジョン映像を、壁面に並んだ薄型テレビBRAVIAに映し出している「リアルな美ら海を体験!大回遊アクアリウム」がある。ジンベエザメやマンタが泳ぐ映像であふれる空間は、ちょっとした癒しスポット。沖縄に行けない人のバーチャル体験としてもいいが、仕事やショッピングの合間に、涼みがてら訪れてみるのもオススメだ。

 ほかにも8階のOPUSでは、沖縄美ら海水族館の飼育員による「夏休み親子講演会」が開催される。開催日は7月26・27日から毎週土・日曜日(8月31日まで)。対象は中学生以下で、参加費は無料、事前申し込み制となっている(募集ホームページはhttp://www.sonybuilding.jp/aqua08)。

ミス沖縄も参列した「ソニーアクアリウム」の除幕式

 7月21日には、屋外水槽「ソニーアクアリウム」の除幕式も行われた。式にはソニー企業の齊藤恵治社長や沖縄美ら海水族館の内田詮三館長に加え、2007年ミス沖縄スカイブルーの山口絢子さん、同コバルトブルーの渡嘉敷圭さんも参列し、見物人の注目を集めた。

 なお、イベント終了後、この魚たちはどうなるのだろうか? ソニーによると、魚の移送に関して協力を得た鴨川シーワールドに送られるそうだ。

(文/日経トレンディネット)

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