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2008年07月26日(土) 15時49分

振り込め詐欺 口座残高59億円、返還へ産経新聞

 全国銀行協会(会長、杉山清次・みずほ銀行頭取)は、脱税や振り込め詐欺などの違法行為に使われて、銀行が利用停止や強制解約した口座は今年3月末時点で18万3789件、残高は計87億2300万円に上るとの調査結果を発表した。

 このうち12万4472件、59億4700万円が振り込め詐欺の被害とみられ、後を絶たない振り込め詐欺の被害の多さがあらためて浮き彫りになった。被害金は、6月に施行された救済法の「振り込め詐欺被害回復分配金支払い法」に基づき、預金保険機構を通じて被害者に返還されることになる。年内にも被害金の返還が始まる見通しだ。

 被害者からの申し出がないと被害金の返還ができないため、同機構は詐欺に使用された口座番号などを今月16日からインターネットのホームページで公表。全銀協は、被害者は銀行に連絡して自分が返還の対象になるかどうか確認するよう呼び掛けている。


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