記事登録
2008年07月26日(土) 22時28分

いまだ傷いえず 和歌山毒物カレー事件10年で慰霊祭産経新聞

 和歌山市園部の夏祭りで平成10年に起きた毒物カレー事件で、犠牲者4人の命日にあたる26日、事件現場近くの公園で11回忌慰霊祭が営まれた。遺族や被害者らが焼香に訪れ、涙ながらに4人の冥福(めいふく)を祈った。

 慰霊祭は午後7時に始まった。献花台や焼香台が設けられ、住民らは次々に訪れ手を合わせた。昨年までは参列者は喪服を着ていたが、今年からは「堅苦しくならないよう」という遺族の希望で普段着での参列となった。

 地元の園部第14自治会の川村憲三会長(57)は「この時期になると嫌な事件が思いだされる。10年たつが、傷が癒えることはない」と話した。

 カレー鍋にヒ素を混入したとして殺人などの罪に問われた林真須美被告(47)の裁判は最高裁で継続中。

【関連記事】
和歌山カレー事件10年(上) 忘れられぬ理不尽な犯行
和歌山カレー事件10年(中) 変わりゆく景色
嫌いになった、夏
真相はウヤムヤか 中国製毒ギョーザ事件から半年
焼き鳥のたれに除草剤成分 「毒入り危険」のシール

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080726-00000949-san-soci