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2008年07月26日(土) 23時00分

「裁判進まず何も変わらない」=和歌山毒カレー、10年で慰霊祭時事通信

 和歌山市の毒物カレー事件で、当時自治会長だった谷中孝寿さん=当時(64)=ら4人が亡くなってから26日で丸10年。地元自治会は現場近くの同市薗部の公園で11回忌の慰霊祭を行い、遺族らが静かに手を合わせた。
 公園に設置された祭壇には花や菓子、飲み物が供えられ、午後7時すぎから遺族や被害者、住民らが次々と訪れて焼香し犠牲者の冥福を祈った。
 川村憲三自治会長(57)は「10年たっても悲しみは変わらない。いつまでも記憶に残って思い出される」と話した。長女が今も後遺症に苦しむという飲食店経営賀川司さん(66)は「裁判がなかなか進まずもどかしい。10年たっても何も変わらず、区切りなんかにならない」と語った。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080726-00000132-jij-soci