2008年07月25日(金) 07時06分

教員汚職　校長ら４人処分へ　県教委　２学期前の結論目指す（西日本新聞）

　県教委汚職事件に絡み、県教委は２４日、佐伯市立小学校の３人の校長、教頭、同市立中学校の教頭の計４人の懲戒処分を検討していることを明らかにした。同市教委が２２日付で処分を求める内申をしたことを受けたもので、県教委義務教育課は「子どもたちのことを考えると休み明けまでには新しい態勢を整えたい」としており、４人の聞き取り調査をした上で、２学期前の結論を目指す方針。

　小学校長、教頭の３人は、元県教委義務教育課参事江藤勝由容疑者（５２）＝収賄容疑で再逮捕＝に管理職任用試験で便宜を図ってもらった謝礼として計１１０万円分の商品券を贈った疑いがもたれている。中学校教頭は元県教委義務教育課参事矢野哲郎容疑者（５２）＝贈賄容疑で再逮捕＝が、元県教委教育審議監二宮政人容疑者（６１）＝収賄容疑で逮捕＝に長女の教員採用試験で便宜を図ってもらった見返りに計１００万円分の商品券を渡した際、仲介役をしたとされる。

　関係者によると、２教頭は昇任で便宜を図ってもらったことを認め、校長は贈った１０万円の商品券について、あらためて「江藤容疑者の昇任祝いだった」と話している。

　また、中学校の男性教頭は矢野、二宮両容疑者と３人で二度、飲食店で会食し、いずれのときも商品券とみられる包みのやりとりを目撃。矢野容疑者は男性教頭にも包みを渡そうとしたが、受け取らなかったという。男性教頭は取材に対して「いまは何も話せない」としている。

＝2008/07/25付 西日本新聞朝刊＝

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