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2008年07月25日(金) 07時06分

産廃処分場 建設阻止 「市民の力で勝ち取った」 水俣 市民会議が報告集会西日本新聞

 業者の撤退が決まった水俣市の産業廃棄物最終処分場建設問題で反対運動を進めてきた「産廃阻止! 水俣市民会議」(会長・宮本勝彬市長)は24日、同市牧ノ内の市文化会館で報告集会を開き、市民など約300人が建設阻止を喜び合った。

 集会では、市産業廃棄物対策室が産廃計画の中止とその経緯について報告。運動の先頭に立った宮本市長は「この勝利は市民の力で勝ち取ったもの。水俣を愛し、誇りに思う一人一人の力が結集された」と述べた。婦人会など6団体が「やればできる」「自分のまちは自分たちで守れるという勇気を持てた」などと意見発表した。

 市民会議には、計画に反対して結成した市民団体のほか市議会や商工会議所、水俣病被害者団体など、最終的に56団体が加盟した。

 今後は、建設が予定されていた用地をどう活用するかが課題となる。宮本市長は8月初旬、用地を所有する業者の親会社「東亜道路工業」(東京)と交渉する予定で、用地を市に寄付するよう要望する方針だ。

=2008/07/25付 西日本新聞朝刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080725-00000003-nnp-l43