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2008年07月25日(金) 17時04分

未来志向外交とは?〜竹島問題を見て〜ツカサネット新聞

韓国の竹島問題への対応を見ていると、大人に成りきれない子供が、無理に大人の対応をしようとして、その未熟さ、幼稚さを露呈するばかりで、実にみっともない姿に思える。言葉では、大人じみたことを言うが、冷静にとか、粛々ととか言う割に、それとは全く逆の感情的な言動が目について、隣人ながら実に情けない。あの主張の仕方は、北朝鮮と通じるものがあり、民族性を強く感じてしまった。

領土問題に対する日本人の無反応ぶりも困ったものだと思うが、急所を突かれたような韓国の慌てぶりを見ていると、よほど竹島のことでは、引け目を感じているのかな?と疑ってしまう。日本は、こんな反応は気にせず、自国の主義主張をきちんと続けていけばいいし、日本国民には、日本としての正しい歴史認識を教えるのが当然のことだろう。韓国側から見た、間違った歴史をわざわざ日本人に教える理由など、どこにもないのだから。

十年あまり前から、韓国との歴史や領土に関する問題を見てきて、韓国があまりにも進歩しない姿を見て、がっかりとする。おそらく、韓国にすれば、悪いのは日本だから、日本が考え方を変えればよい、ということなのだろうが、変えるべきは主義主張の中身ではなく、過去にこだわらず、これから先、双方の主張の隔たりをどうやって埋めていくのか、これからの新しい関係をどうするのか、という関係構築のプロセスの方だろう。ところが、今回の竹島問題のように、双方で主張に隔たりがある問題を、頭から、そんな問題は存在しないという態度で拒絶されてしまうと、そこで話が終わってしまう。未来志向を目指すなら、過去の問題を持ち出すな、というのが韓国の姿勢だとするならば、従軍慰安婦や過去の歴史への謝罪なども、一切持ち出さないでほしいものだ。

未来志向の前提となるのは、過去の清算であり、過去の問題の再認識だと私は思う。
過去において、さまざまな悲しい出来事があったのも事実だし、歴史や領土においても、双方に主義主張の異なる問題がいくつも存在することも間違いない。それらすべてを一度に解決することは不可能なことだけれど、まず必要なことは、どんな問題が存在するかをきちんと確認することではないのだろうか。相手の主義主張を認める必要はなくとも、解決法の模索、ルール作りが必要だろう。
例えば、竹島の領有権について言えば、日本と韓国の双方が領有権を主張し合っている状況で、双方にそれぞれの歴史的根拠があるのだ、と認め合うことが最初の段階だろう。その上で、この問題をどうするのか。国際的な第三者に判断を委ねるのか、問題を凍結し、現状維持のままで、双方が主義主張しあうことを停止するルールを定めるのか、なんらかの手続き、処理が必要だろう。ところが、入口の段階でそんな問題は存在しない、と感情的に拒絶されると、話し合いに入ることすらできず、未来志向外交なんて、ただのスローガンでしかなくなる。

日本の主義主張を諌める声が国内にあることは、本当に不思議なことだ。自国としての主張を行い、自国の教科書に自国が正しいと考える歴史認識を書き、子供たちに教えることが何故いけないのか?こういう間違った考えを排除しないと、日本はいつまでたっても諸外国と対等に話せる国にはならない。

対立があることを認める、それが未来志向の第一歩ではないのだろうか。
韓国には、言葉だけの未来志向などという考えを捨ててもらい、この際、きちんと大人に成長してもらいたいものだ。



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(記者:keigo)

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