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2008年07月25日(金) 05時34分

書店内に数分とどまる=襲撃後、包丁持ちレジへ−八王子殺傷で菅野容疑者時事通信

 東京都八王子市の京王八王子駅ビル殺傷事件で、菅野昭一容疑者(33)が9階書店で女性2人を刺した後、レジカウンターに向かうなどして数分間、店内にとどまっていたことが25日、警視庁捜査1課と八王子署の調べで分かった。
 事件前には「1人になりたい」として、ホテルなどを泊まり歩いており、捜査1課は無差別殺傷を起こした状況を調べている。
 調べによると、菅野容疑者は22日午後9時36分ごろ、同ビル9階の書店女性誌コーナー付近で、包丁でアルバイト店員斉木愛さん(22)の左胸を一突きして殺害。近くの女性客(21)の腕なども切って負傷させた。
 同容疑者は「家にいたくない。一人になりたかった」として、事件約1週間前から同市内のビジネスホテルなど数カ所に宿泊。前夜は自宅に泊まったと供述している。
 100円ショップで包丁を購入しており、供述通りに同ショップが入るスーパーのトイレで包丁ケースが見つかった。
 午後8時半すぎにビルに入り、1時間近くはビルにいたとみられる。書店閉店は午後10時で、店内には店員9人と客数人がいるだけで、「視野に入った人を刺した」と話している。 

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