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2008年07月25日(金) 20時24分

偽ネット記者が100人!?大型詐欺集団「中国法治網」の実体は!—河北省行唐県Record China

2008年7月24日、新華社サイトの「新華網」は今年5月に発生した詐欺事件の詳細を報道。インターネット上にニセのニュースサイトを開設し、ニセの記者を使って中国全土の行政部署から存在しないサイトの購読料金をだまし取っていた事件は国内の犯罪史上初の特異な事件だった。

今年5月29日、河北省行唐県公安局は警察車両に乗っていた自称『中国法治網』記者3人を通報により調べたところ、運転手は警察関係者ではなく、車のプレートも偽造でニセの警察車両であることが判明。3人の名刺に記載されたアドレスは確かに「中国法治網」のサイトであり、記者紹介欄には彼ら3人の氏名が。だが彼ら3人が所有していた身分証明書には国家新聞出版署の印がなく、河北省各地の行政部門から支払われた同サイト内の有料情報定期購読料の領収証控え約20万元(約300万円)分を所持しており、その場で5000元の賄賂提供を警官に匂わせたため、犯罪の疑いは濃厚に。 【その他の写真】

翌30日、同県公安局は精鋭警官10数人を北京に派遣。国務院新聞弁公室インターネット局、国家新聞出版総署、司法部法制宣伝司、公安部と合同で特別捜査班を結成。調査の結果、問題の「中国法治網」が非合法のサイトであることが判明。事務所の家宅捜索で押収されたパソコンから、詐欺の実行犯であるニセ記者80人以上を有する大がかりな犯罪集団であることが明らかになった。その被害総額は中国全土で100万元(約1500万円)にのぼると見られている。

現在「中国法治網」で検索すると同名のサイトが中国で3件あり、そのうちの1件はすでに削除されている。(翻訳・編集/本郷)

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