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2008年07月25日(金) 15時59分

五菱会ヤミ金被害者 支給手続きを開始産経新聞

 指定暴力団山口組旧五菱会系グループのヤミ金事件でスイス当局から返還を受けた約29億円の犯罪収益について、東京地検は25日、被害者への支給手続きを開始した。来年1月まで申請を受け付け、審査で被害が証明されれば、被害額の全額または一部を支給する。

 同地検によると、同グループに所属していた約400の貸金業者から高金利の貸し付けを受けた人などが対象となる。刑事事件の記録などで把握しているのは約3万5000人だが、未把握の被害者も多いとみられる。

 被害者は来年1月26日までに、振り込み記録などの証明書類と本人確認書類を添付し、申請書を東京地検に送付する。支給は被害総額の確定後になるため、時期は未定。

 問い合わせ先は、五菱会事件被害回復センター(TEL03・3595・1201)。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080725-00000124-san-soci