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2008年07月25日(金) 12時05分

ヤミ金収益29億円返金手続き開始、被害者数万人に分配読売新聞

 指定暴力団山口組旧五菱会(ごりょうかい)系のヤミ金融グループによるマネーロンダリング(資金洗浄)事件で、東京地検は25日、スイス当局に没収され、日本に返還された犯罪収益約29億円について、ヤミ金融の被害者に分配する手続きを始めた。

 数万人に上るとされる同事件の被害者は、今後6か月以内に給付申請を行えば、被害金を取り戻せる可能性がある。

 この犯罪収益は、同グループ最高責任者で「ヤミ金融の帝王」と呼ばれた梶山進受刑者(58)らが資金洗浄目的でスイスの銀行に送金した後、スイス当局に没収されたもの。没収金額は約58億円で、今年5月に半額が日本に返還された。

 この返還金に、2006年施行の被害回復給付金支給法が初適用された。分配される被害者は、1988年から2003年8月にかけて、同グループの392店舗から借金したり、グループの口座に現金を振り込んだりした人たち。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080725-00000019-yom-soci