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2008年07月25日(金) 15時06分

北九州・国道3号 走行車ガラス損壊20件 6月以降 対向車から物投げる?西日本新聞

 北九州市八幡東区と八幡西区で、走行中の車のフロントガラスに突然ひびが入る被害が6月以降判明分だけで20件相次いでいる。すべて国道3号沿線に集中しており、県警は何者かが対向車から物を投げた疑いがあるとみて器物損壊容疑で調べるとともに、被害の拡大を警戒している。

 県警によると発生は6月12日以降。フロントガラスに放射線状の亀裂が入ったり、方向指示器のカバーがひび割れたりした。ボンネットがへこんだケースもあった。

 7月11日は八幡東区で2件連続した後、約30分後に約20キロ離れた八幡西区で3件起きた。車で移動しながら車内から対向車に物を投げたとも考えられる。県警によると、時速60キロ前後で擦れ違えば、軽く放り投げた物がぶつかっただけでフロントガラスが傷つくという。

 被害の範囲は東西に約20キロ。20件中17件は午前零時から同4時に起きており、未明に車で日常的に国道3号を移動する人物がかかわっている可能性がある。ただ、中には歩道橋下を通過した直後に何かを落とされたとみられる被害もあった。いずれもぶつけられた物は確認できておらず、目撃者もいないため手口は特定できていない。

 管轄の八幡東、八幡西、折尾の各署は重大な事故につながる危険があるとして、ドライバーに注意を呼び掛けている。

=2008/07/25付 西日本新聞夕刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080725-00000020-nnp-l40